-そう…なのよ。
あなたは、間違なくいた… わかったでしょ-
「僕は…夕日をみようと思って、海辺にいたんだ。
夕日がライアテア湾に差し込むと…辺りは金色に輝いた。
しばらく、見とれていたんだ。
その時だ…たしか女の子が近付いてきたのだ。
可愛い子だったよ…
十六才くらいの…女の子。
ゴ-ギャンの絵にでてくるような姿だったよ。
少し褐色の肌、黒い瞳に…漆黒の髪…には、ミルトニアとカトレアの花飾り…
その甘い香りに誘われて…僕は…僕は…とうとう抱き締めていた。
そして、抱き上げた僕は… 海辺のヤシの木の下へと、
夜が明けるまで、彼女を愛してしまった。
それから、毎夜七日も続けて愛し合った記憶がある…
僕には、今だに夢の中の出来事のように思えてしかたがないのだが…
あれは夢じゃないんだね。 だって、君がいたのだから…ほんとうのことだったんだ。
僕が愛してしまった記憶は繋がったよ…鳩の君とね」
-ありがとう♪
あなたは、私をとても愛してくれたわ。
私にとっては…初めてのことばかり…
でも、気がつくと…私の愛の全てを奪っていた。
その上、七日目の夜を最後に…あなたは島を離れたの…
二重のショックのあまり、私は、抜け殻同然になり…
しばらくしたら、海に身を投げた…そして、女神に罰を与えられ、鳩になったの-
圭介は、事態が深刻な結末で終わったことに…
驚きを隠せない、それに… 鳩、いや女の子だった鳩を 深く傷つけてしまった自分を悔いていた。


