またもや鳩はこう…だという。
-あなたが、私と愛し合った記憶がないと、言うのは勝手だけど…
私には、あなたとの愛の記憶があるわ…あなたも記憶しているはずよ…
その記憶が甦らないと………船はここから出られないわ〃 -
「わあぁ…とんでもない〃 そんなこと〃
勝手に決めたら駄目だよ…」
『ええ…っと、
タヒチの海の愛の記憶よ…甦れ〃…なんて、
マジシャンじゃないんだ…からね。
そう簡単には思い出せない。もっと…論理的に記憶の小間を繋いでいかないと』
-圭介〃
もう少しよ、頑張って-
鳩はこう言ったが、どうしていつも…言葉を口に出さないのに、会話が成立つのか…
『そうだ…あのカリフォルニアのサンディエゴから始まったヨットレ-スは…
日本は二度目のチャレンジだった。
優勝した者が手にする………トロフィーには、こう名付けられていた。
「アメリカズ・カップ」だ…違いない。
あの時のコ-スは、たしか
サンディエゴから…ポリネシア~ソシエテ諸島、
最後には聖なる島のライアテア、その島が基地になっていた。
その島は、とても美しい島だった。岩山が高くそびえ…
熱帯の森があり、珊瑚礁の海は神秘的で、光りと陰の織り成す不思議な海…
そして、夕方になれば………金色の光りが湾に射し込んで、楽園となる…
そこに、たどり着いたのだ…僕はたしかに…その楽園にいた』


