圭介は信じられない気持になっている。
あの堅そうな岩が、どうして通過できるなんてね…
嘘に決まってる。
しかし、例の鳩はこう言うのだ…
-あの堅そうな岩が…
風のフォレットたちが、
いっせいになり、風を起こすと…
岩の重なりが、開くの〃
だから、絶対に大丈夫よ。
だったら、乗れるでしょ〃風に乗って、トンネルを通過するのよ〃
もう時間がないわ、だって百年に一度のことですもの、絶対のチャンスよ〃
これを逃せば、絶対のチャンスが…反対に絶対のピンチよ〃
後百年は、帰れないわ〃-
そこまで、鳩に言われたら決心するしかないかもしれない。
しかし、どうだろう…
「鳩さん〃
そんな、百年後なんて…
言わないでよ。
ショックのあまり気絶してしまうよ〃
僕〃思い切って風に乗せて貰うよ………
百年後になんて…怖い話だ。
それに、その時だって風には乗らないと、話にならないからね〃」
『あらあら…圭介はこの星の時間と地球の星の時間の違うことを、忘れているのね………』
鳩の言うのは、この次元の違う空間に存在する時間だ。
よく「時空を越えて…」なんて言われている。
だから、その時空を抜けるためには光りのトンネルを通過しないといけないのだろう。


