「わかった〃
エタロン頼むぞ、
それえっ行け〃」
その掛け声で、白馬のエタロンは跳んだ。
海の上空を、駆け上がり跳んでいた。
もう少しで、圭介の頭に雲がつきそうになった。
が、それでは跳び過ぎというものだろう。
圭介は、久し振りに、胸が張り裂けそうなくらいに、怖いと思ってしまった。
白馬のエタロンに、圭介の気持が伝わったのだろう…
-旦那、大丈夫でやすから。一度は、空を駆け上がらないと…
気がすまないだけでやす。 わかってやって下さい〃
久し振りに、旦那と空を駆けて気持がいいでやす。
こんな日が来るなんて、
思いもしやせんでした。
ほんとうに、嬉しいでやす-
「おいおい、大丈夫かい〃
そんなに、楽しんでいて、 いいものなのかい。
この私は、久し振りに空を駆けて、怖い思いをしているというのに〃 」
-旦那、いよいよですぜ〃
しっかりと、この私の首ったまに、掴まっていてくだせい〃-
そう言いながら、エタロンは少しづつ降下していた。
圭介にとっては、エレベーターに乗り、降下しているような心地である。


