「あの…ぉですね。
鳩は必ず、元いた病院に戻れると言ってくれたのですが。
ここは、魔法の世界かもしれないのに、帰ることが出来るのでしょうか」
もう、圭介は百八十度回転して、小絵のところへ帰ることを願っている。
それにしても、変わり身の速さにはあきれるが、
理由があるとしたら、
聖戦の騎士の姿のせいなのか〃
ああ、もう何が何だかわからなくなっている。
蜃気楼の女王はこう言った。
-もう少し時間がたてば夜になります。
それまで待っていて下さい。
夜になったら、女神の使いの鳩が迎えに来るはずですから-
「えっ、あの例の鳩がですか。
迎えに来てくれるのですね。
たしかに、鳩は明日の夜になったらと言って…去ったのですが」
-ええ~、そうですよ。最初からわかっていましたよ…だから、
安心して待っていなさい。
そんなことより…
少しお眠りになったらいかが〃
今のあなたは、頭の中が混乱しているでしょ〃
眠ると頭がすっきりとしますよ。
でも、今度あなたが目が覚めた時には、この私はいませんから〃-
言われたとたんに、圭介は瞼が急に重たくなり、そのまま眠ってしまっていた。


