そんなことを圭介に言うのは、つまり…
もう、圭介とは結婚を継続しないと言うことになる。
思い切って、その女性にほんとうの理由を聞いてみた。
「あなたは、ほんとうは誰なのですか。
僕の前から、蜃気楼のように消えてしまうというのですか…
それでは、あんまりだと思うのですが〃」
-では、あなたのおっしゃることに答えましょう。
今あなたが言った蜃気楼のようには、ほんとうのことなのです。
私は、向こうの先に見えている山の頂きにある…
蜃気楼の城に住む魔法使いなのです。
それに、あの横手にある…
氷のようなガラスの教会には、私の家族が住んでいるのです。
そして私の名は、ヴィヴランといいます。
昔、この私が仕えていた王の怒りをかった為に、
罰として与えられた辛い運命でした。
でも、あなたのおかげで救われました。心からお礼を言います-
やはり、圭介の思ったとうりだ。この美しい女性は、蜃気楼の女王だった。
そんなことなら、諦めるしかないと…圭介は変わり身の早い自分にあきれた。
やはり、世の男達は気が多いと言われているが…
圭介もやっぱり男だ…ご多分にもれず、その一人〃
魔法の世界にきても、ごらんのとうりの有様なのだから…
地球に戻れたとしたら…
どうなるのやら〃


