振り返った圭介の目の前には、老婆ではなく…
眩いばかりの、美しい女性が立っていた。
-私は、あなたの妻になりました。結婚して下さってありがとうございます♪
これで、私の辛い人生も半分になりました。
でも、まだ半分は辛い時間を過ごさなくてはなりません。
今は、この姿でおりますが、朝になれば、又元の醜い老婆に戻ってしまいます。
でも、私があなたにお聞きしたことに、あなたが答えてくだされば…
もしかしたら、半分の醜い老婆の姿の時間は無くなるでしょう-
「この僕に、出来ることがありましたら、
お答えしますから、どうぞ〃 」
圭介は、もう完全に、目の前の美しい女性に目を奪われている。
二つ返事のいい調子〃
しどろもどろもいいところだ。
もしかして、もう小絵のことを忘れてしまった。
それとも、夢の中の魔法の国のことだからと、
油断しているのでは…
-この私が、今のように夜には美しくて… 朝になれば醜い老婆になるのと、
夜には、醜い老婆になり、 朝が来れば、美しい女になれるのとでは…
あなたは、どちらをお選びなりますか-
「どのようなことだろうと…少し心配しましたが、
そのようなことをねえ…
どうしても、答えなくてはいけないのでしょうか…」
圭介は、本当の意味はどうでも良かったのだ。
とにかく、この美しい女性を離したくないという…気持になっていた。
そして、こう言った。


