なんだか、わけがわからないうちにすんでしまった。
『とうとう…こんなことに〃 あんな皺くちゃの老婆と結婚させられてしまった。
じゃあ、もう帰れないってこと〃そんな~
これは、魔法の国の出来事だよな〃
それじゃあ、魔法が解けたら帰れるんだろ〃
だったら、
あの婆さんを怒らせたら、終わりだから…我慢するよ』
結婚式の後は………
司祭に教会の裏にある婚礼の館に行くようにと言われたから、
圭介は、老婆を抱いて、その館に入っていた。
その婚礼の館は、見たこともない豪華な装飾がなされている。
たとえば、天井はド-ムになっていて、黄金のモザイクがほどこされている。
それに、赤い絨毯が敷かれていて、奥には天蓋つきの大きなベッドが置かれている。
そのまわりには、ドレ-プがたっぷりの真紅のカ-テンが、金のロ-プで束ねられていた。
『まさか〃
この僕があの婆さんと…
ベッドを共にするって言うの!
それは、無茶だよ〃
それだけは、勘弁してくれ。
何とかならないでしょうか、神様お願いです〃』
しかし、神様からは何の返事も無い。やはり逃げようとしたのだが…
-どうぞ♪
そのベッドに入ってゆっくりお眠りになって下さい-
どこか聞き覚えのある、可愛い声…しかし、それはたしか老婆のはずだ。
圭介は、嫌な予感がしたが、その声に振り返っていた。


