いつものことだから…
とりたてて驚かない。
そんなことより、自分はついさっきまで、病院にいたのだ。
この後無事に帰れるのだろうか…そのことが、急に心配になっていた。
-ご心配なく…
旦那様は、無事にお帰りいただきますから-
白馬は、突然圭介にそう言った。
それを聞いた圭介は、白馬の首に回していた手をさらに強くして抱き締めていた。
「ありがとう。
恩にきるよ〃お前に助けられたのは、これで二度目だね。
でもさ、それじゃあ…
神様から任せられている仕事が、疎かになるのでは」
-いいえ、それはご心配なく…
この頃では、弟子がおりまして、代わりにやってくれますから-
「あっはは、それはいい〃 君に弟子がいたとはねえ。
お前も出世したものだねえ〃
あの聖戦の時のお前の働きは、素晴らしいものだった。
今…思い出しても頼もしい限りだ。
あの、繋がれた石を、どうやって砕いたのかと、
考えてしまうよ〃」
-旦那様…
あの頃の私は、今よりずっと、若くて逞しかったから出来たことですよ〃-
懐かしい思いが圭介にも伝わっていた。


