そんなことで、潮の満ち引きの時刻が決まっていたとは…
『な~んだか… いい加減のような気がするのだが、
まあっ、いいよ…
この世の潮の時刻じゃないからね…』
「ほう~、そんなふうに…時刻を決めるのかい〃
初めて知ったよ、驚きだ〃
でもさあ、どうして僕が、この歓喜の丘にいることがわかったのだろう」
-それは、女神の使いの鳩が教えてくれたのです。
私がいた、ブルタ-ニュの海辺に飛んできたからです。
「どこへ行くの-」って、
その鳩に、たずねたところ、女神のもとへ行く途中だと-
そして、何をしに行くのかと聞いたら、
旦那様のことで、女神に助けを求めに行くのだと…
その深いわけを知りましたら、
私は、その鳩に旦那様の父上に知らせろと言ってやりました。
そのほうが、勝負が早いと思ったものですから-
その白馬の言っていることが、圭介は、やっと理解できたのである。
圭介が、父親に会えたのも、あの女神の使いの鳩の、おかげなのだと…
たしかに、あの鳩は明日の夜には、わかりますからと言い残して飛び去ったのだ。


