「さらば…父さん〃
又、会えることを楽しみに待っていて下さい。
それっ〃走れ。
思いっ切り走るんだ。
そうだ、その調子だ〃
うまいぞ…いい調子だ。
お前…もしかして僕のことを知っていたのかい。
何故ってね。
僕の手綱が無くても、呼吸が読めるみたいだから〃」
たしかに、圭介のことをよく知っているように思えた。
圭介が、実際には手綱が無いのに、あるようにして…
合図を送ると、そのことをよく聞き分けて白馬は駆けている。
圭介が、思いのままに念じただけで、思うように駆けてくれている。
だんだんと白馬の足は速くなっている。
お終いには、目にも止まらぬ速さで駆けていた。
ハヤブサのごとくとは…
このようなことを言うのだろう。
白馬の疾走は、果てることなく続いていた。
しかし、この白馬は時を越えて、どこからかやって来たのだ。
だから、得体は知れない…
でも圭介は、白馬に聞こえるように、耳元に声をかけてみた…


