ノクタ-ン ♪ プリ-ズ・Love



遠くに見える山々の前には、折り重なるようにして…

少し低い山が続いている。
そして、その低い山の裾野に広がる緑のじゅうたん、放牧のための草原なのか…


濃い緑色に、薄い草色が絵の具を塗り重ねたように見えている。



その緑色の中を区切るようにして、細い巡礼路が続いているのだ。



その道を歩く人影が見えていた。



『聖ヤコブ様、お許しください。

再び、この地を訪れるのは、
私がこの世の寿命を、
まっとうできた時だと思います。



その時には、必ず大聖堂に眠っておられる、


聖ヤコブ様をお訪ね致しますから…


今は、このまま失礼することを、どうかお許し下さい』



それを言うと、白馬は言葉がわかるのか、前足を上げて、いなないていた。