『そうかい、ありがとう。 遠慮なく乗せて貰うことにするよ〃
おかげで助かった。
このままだと永遠に続いている道を歩いて行かないと、戻れないところだったよ。
お前の足だとさほど時間はかからないだろうからね』
そう言い終わると、その白馬にそっと…跨がった。
そして、圭介は白馬の首に腕を回して抱き締めた。
『ありがとう♪
もう駆けてもいいよ…
でも、僕を振り落とさないでおくれ。
僕はね、僕を待っている人達のところへ帰りたいんだ。
わかっておくれ、お願いだからね〃』
圭介は、馬上から遥か彼方に見える大聖堂に向かって、敬礼をしていた。
歓喜の丘に立つ圭介の視界には…
遠くに、標高千三百メ-トルにも及ぶ、セブレイロ峠の長い坂道が、続いていたのである。


