「早苗のことだが、もうここに来る前に再会している。
圭介を心配するがあまり、 自分が死んでしまいそうになっていた。
だから、私は巡礼の途中だったのだが、神の許しのもとに降りてきたのだ。
全てを早苗に、話をしたのだが、やはり、早苗も信じると言ってくれた 」
-そうだったのですか。
お母さん、お父さんに会えて嬉しかったでしょうね。
お父さんが亡くなってからは、何だか元気がなくて可哀相でした。
毎日のように、お父さんのことを思っていたんじゃないでしょうか-
「圭介、そりゃそうと…
君は何故ここに来たんだろうね。
思い出してごらん、君は星を見上げていたんだろう。 違うかい〃 -
「そうなんです!
えっ、どうして〃
お父さんにわかったの… 」
-わかるさ〃
みんなのことを、いつも見ているって、言っただろ…
それから…
さっき言っただろう。
みんなのことが、私にはわかるようになっていたんだ。
だから、圭介を助けに来たんだよ。
君は夢の中で、悪魔の女に悩まされている。
それに、現実には妻との離婚に踏み切ることを、恐れている。
図星だろう〃
悪魔の女と…妻とが重なりどうにもならない〃 -
父親はお見通しだった。
全てにおいて、知っているようだ。


