「圭介〃
私は、その騎士の言葉を信じて、
その騎士の乗る馬の背に跨がっていた。
すると、もの言わせぬ位の速さで、空を駆け抜けていた。
普通なら、馬は土の上を駆けるものだろ、
それが、いきなり天空へ〃
もう、びっくりするやら、 恐いやらで…
その騎士の胴にしがみついていた。
気がついたら…山の中にいたのだ。
するとその騎士は…
- ここは、フランスとスペインの国境、ピレネ-山脈です。
ここを越えて、スペインへとお入り下さい。
しばらくすると、レオポエデ-ル峠に到着するはずです。
そこからは、野を越え山を越えの巡礼路が続いていきます。
目指すのは、イベリア半島の最北端…ガリシアです。 もちろん、聖地です!
その聖地は、サンティアゴ・デ・コンポンステ-ラと言われています。
そこには、聖ヤコブ様が待ち受けておられます。
あなたに、再び会えることを願ってね…
だから、あなたはここから巡礼者となり、行かなくてはならないのです-
その騎士に、そう言われたら…はるか昔の記憶が蘇っていたのだ。
やはり、言われたとうりにしないといけないのだ。
実際に会って確かめよう… それからのことは、
後から考えたらいいのだ。
そういう 、思いでいっぱいになってね…
気がついたら、このような巡礼者の姿となり歩き出していた… 」


