-あなたは、かって聖ヤコブ様の弟子の一人だった。
しかし、あなたは聖戦で、戦いの相手の矢に当たり… 戦死してしまったのです。
たしか、その矢が飛んできた瞬間には…
聖ヤコブ様を叫ぶようにして、呼んでいた。
しかし、その声が届くのには、少々時間が、かかり過ぎていた…
聖ヤコブ様のところに届いた時には、もうすでに時遅しだった。
そう、あなたは息絶えてしまっていたのです。
魔女の魔法のせいだった。
だから、
ヤコブ様は、あなたをとても哀れにおもわれた。
再び会える時がきたら、あなたに労いの言葉をと…
仰せになられたのだ-
そんなにも、具体的に説明されてしまったら、
信じないわけにはいかないだろう…」
その父親の話を聞いていた圭介も、少しは理解できそうに思えた…
『自分と同じだったんだ。 お父さんも、聖戦の騎士として生きた過去の世があったのだ…』
圭介は、父親の顔をまじに見て、縁の深さを改めて感じた。


