ノクタ-ン ♪ プリ-ズ・Love



その叔父の姿を見た圭介はあっけに取られている。


普段の叔父を知っているだけに…とても信じられない行動だった。




『叔父さんは、僕のために明るく振る舞ってはいるが、

ほんとうのところは、とても困難だとわかっているのだ。


妻の啓子のことは、よく知っているはずだ。


あの、したたかな女を相手に、離婚話をするのだから、 よほどの覚悟がいるはずだ〃』



娘の朝子が、妻から頼まれて離婚届の用紙を持ってきたことを、


圭介は、まだ知らない。


朝子は、祖母の早苗に黙っているようにと、言われていたからだ。


朝子は、両親の離婚に関わるのは、とても嫌なことだったが…


啓子が承知しなかったからである。


その時のいきさつはこうだ。
-お母さん、自分で持っていきなさいよ!


何で、私がこれを渡す役目なの、それに、お父さんが死んじゃったとしたら…


渡さないでって!
とても、変よね…


それに、その考え方はとても怖いわ〃-



朝子は、俄然抵抗したのだが、母の啓子はがんとして受け付けなかった。