でも、妻の啓子とは離婚して、一日でも早く小絵と結婚したいと切なる願いが頭から離れない…
その離婚したい妻の啓子に、離婚の話を切り出すのは、決死の覚悟がいる。
あの啓子のことだ、こちらから言えば、
髪の毛も振り乱し、爪を立てて襲われそうだ。
ああぁ…考えただけでも、怖くなってきた。
何故って…
それは、あの夢のせいである。今も思い出すと身の毛がよだつ… 位怖い。
夢の中の妻の啓子は…
おっそろしく醜い顔だ。
姿も尋常でない、醜い姿… それが、現実とだぶるから、どうしようもない。
夢からは、覚めているのに 現実に圭介にのしかかってくるのだ…
それに、夢では妻の啓子をやつけたのだが…
この現実においては、どうなんだろう…
あれこれと思いめぐらしては、策を思うばかりだ。
自分は今、身動きひとつ出来ないのに…
又、妻の啓子との闘いが始まるのだ。
いったい、どうすれば…
闘いに勝つことが出来るだろうか…
-圭介〃心配しなくても、僕も姉さんも圭介の味方だから、安心しろよ〃
この僕に任せておくんだ! でも、隠密作戦なんだからね。
これからは、何も聞くんじゃないよ〃 -
「隠密作戦かあぁ…
よ~くわかりました。
では、叔父さん…よろしくお願い致します!」
-君は、療養に専念したまえ!
じゃあ、作戦会議をしに出掛けてくるよ。
アイヤイサ~ 〃-
叔父は、圭介を慰めるつもりなのか、
直立不動に敬礼をしをして去っていた。


