圭介に、頼られたらほっとけない…
そんな、叔父の性分を知っている圭介は、叔父の返事に期待した。
-でも、圭介…
小絵さんをここへ連れて来るわけにはいかないよ〃
東京から、朝ちゃんがきてるだろ…
それに、いつ何時啓子が来るとも限らない〃
だから、連絡して無事を知らせてあげるのは、
いいとしてね。
呼ぶのは、止した方がいいよ。
離婚の話がこじれてしまったら、目も当てられないからね -
期待はずれの言葉に圭介はがっかりしたのだが…
叔父の言うとうりだだと自覚した。相手は啓子だ〃
どんなスキを突いてくるかもしれないからだ。
小絵には、悪いが辛抱してもらうしかない…
圭介は、唇をかんでいた。
今朝も長女の朝子は、母の早苗と病室を訪れていた。
年ごろの娘を刺激したくない。圭介はそう思う…
それでなくても、両親のことを冷ややかに見ているのだから…
朝子は自分に、似てなくてどちらかといえば…
妻の啓子に、似てク-ルな性格だ。
両親のどちらの味方にもならないという、
中立を守っているのだが、 本心はわからない。
『しかし、自分に年の離れた弟がいるとわかったら、 どうなることやら…
おまけに、その弟は父親の愛人が生んだ子供だと知ってしまったら〃』
圭介は、考えただけで頭がガンガン痛くなってきた。


