圭介が、病室のベッドから天井を見上げていたら…
-圭介〃君は運の強い男だ。
ここへ担ぎ込まれてからまだ、二週間もたたないんだよ。
でも、よく助かったもんだ。医者は奇跡だと言っている。
良かったなあ-圭介 〃-
「ほんとうですか!
じゃあ、僕は重傷なんだ。
ごらんのとうり…
手も足も、びくともしない〃そうでしょう…」
-圭介〃口が聞けるだけ…ましだよ。
怪我のほうは、日にちが立てば直るからね。
脳に異常が無くて幸いだったよね〃-
そんなふうに言われたら… それもこれも、あの鳩のおかげだ。
それに、小絵のピアノと唄ってくれた歌のおかげで、 助かったのだ…
しかし、夢の中でのこととはいえ…
摩訶不思議だったことは、確かだ…
「叔父さん、僕折り入って頼みたいことがあるのですが…
ある女の人に連絡を取ってもらいたいのですが… 」
-あっ、そうだ、そうだ! あの人だろ、小絵さんていう人だろ〃 -
「なんだ!
叔父さんは、何でもお見通しなんですね。
だったら、僕の力になってください、お願いします」
圭介は、叔父に目を伏せて…お辞儀のつもりだが、
頼んでいた。


