天空を見上げると…あった。天の川が長い帯状に輝いていた。
天の川の銀河の星群たちの中に、ルビーのように煌めく星を見つけた。
夫の言った銀河の道の先とは、きっとあのルビーのように輝いている星のことだろう。
『あなた、私がここからあなたの星を、見つけたのをご存じ…
やっと、見つけられたのよ。あなたのおっしゃったとうりだわ〃
ルビー色の光りは、あなたの熱い思い…
私に伝わってきて、感激しています。
ありがとうございます♪
おかげで圭介も元気になれそうです。
これも、あなたの愛のおかげですわ。
私が、あなたに再び会えるまで、どうか私を見ていて下さいお願いです。
あっ、それから聖ヤコブ様に心から感謝致しますと、 お伝え下さい…
今、私は日本に生まれ、生きていて、阿弥陀さまを拝んでおりますが、
あなたに、会うことができて、遠いギリシアの神様も信じることにしました。
だから、欲張りと言われてもしかたがありませんが…
私は、どちらも信じて生きるつもり、いいでしょ〃
あなたは、今中世に戻られているのだし、私は平成を生きているのですから…』
早苗が屋上で、星空を見上げて話し掛けている、もちろん心の中でのこと…
天空に去った夫に、残された妻が、半ば懐かしく、半ば嘆きたい想いで魂に語りかけていた…


