さらに話は続いていた…
-そして、巡礼者はまず、大聖堂の前に堂々と建つ、
栄光の門にひざまずき…
罪の許しと神の祝福を受ける。
それから最後には、祭壇の地下の柩に詣でるのだ-
早苗は真剣なまなざしで、夫の語る言葉を、一言も逃さないという気持になっていた。
そして、いつまでもここに夫を止めてはいけないのだ…
一刻も早くここを発たせないと、そうしないと…
もといた巡礼の路に戻れなくなくなるかもしれないから………
-私も巡礼者の一人となって、今から再び向かおうと思っている。
だから、早苗も私がここから去ったとしても、
悲しまないでおくれ…
私はいつも、早苗や圭介のことや、みんなを見ているのだからね。
さみしくなったら、
天空を見上げてごらん…
天の川を見て、銀河の道を見つけたら…
その先にある星の一つが、私だよ。早苗が見上げる時には、星になって輝いてあげるからね-
「ありがとうございます♪
あなたは、とても優しい夫だったわ。
今も変わらないのね」
-じゃあ早苗、ひとまず… さようならだ…
圭介は、まもなく蘇る。
心配無用〃-
夫はそう言ったかと思うと…すぐに姿を消していた。


