その平和にはなり得ない事態とは…
そのころ…結城が交通事故にあい、大怪我をして担ぎ込まれた病院では…
ICUの病室にいた結城が意識不明のままで、一週間が過ぎようとしていた。
そこには、ガラス越しに心配そうに見守る母親の姿があった。
『圭介〃どうか目を覚してちょうだい。
母さんを一人にしないで… お願い〃 』
しかし、どう叫んだところで、聞こえるはずもなく…
結城は今、生死をさまよっているのだ。
この事態は、とても平和とは言えない。
その時、ガラス越しに心配そうに見守る、一人の女の子が現われていた。
結城の長女の朝子だ…
顔じゅうが、涙で濡れている。
-お父さん〃
死んじゃだめよ~
朝子って呼んでよ〃 -
やはり、女の子だ。
父親は恋しい存在なのだろう。
すがりつくように言った。
かたわらにいる、祖母を見て又泣き顔になり、
祖母に抱き付いていた。


