言葉なんかもう、いらない…
『小絵愛している♪
約束するよ…
きっと、君のそばに帰って来るよ…
だから、どうか小絵…
僕の手を離さないで、しっかりと掴んでいて下さい。
小絵と碧を守ることが…
できるように帰って来るからね♪』
『あなた、わかっているのよ…
あなたの中には、私と碧しか入れないわ…
だから、私を抱いて…
暖めてあげるから。
あなたの涙はもう…しまって下さい。
涙は無用のものと、なりましたから…
あなた♪… もう小絵の中で眠って…お願い〃』
言葉がなくても、互いに会話が成立っているのだから、不思議というしかない。
小絵は結城を抱き締めて、 そのあまりの冷たさに…
凍りつきそうになり、意識が遠のくのがわかった。
結城の冷たい手が、小絵の胸を愛していたから…
もう、冷たいという感覚さえ無くなっていた。
しかし、しばらくしたら… からだじゅうから熱いものが、溢れだしていた。
それは、結城を溶かすのには、十分過ぎるくらいだ。
最後になって、冬の海から春の海へと…
二人の愛は確実なものとなっていた。
小絵は、こんなにも愛している結城から離れては
とうてい生きてはいけないと思った。


