『そりゃそうだわ…
夢を見ていたのだから、
あたりまえだわ。
でも、こんな不思議なことってあるのかしら…
ほんとうに、あの女神のような女は私の指に指輪をはめてくれたわ』
小絵のかたわらでは…
スヤスヤと眠る息子の姿があった。
その息子の碧をまじで見つめていたら…
現実をしかと受止めることができた。
すると、小絵は結城のことは、どう解釈したらいいのだろうと、考えてしまった。
もうすぐ、結城は小絵のところへやって来るはずだから…
何故結城のからだが冷たいのか…
どうして、ヨットが無いのに小絵のところに来れるのか…そんなことなどを…
小絵は女神のような女が教えてくれたように…
現実には、小絵の指に指輪は、はまってはいないのだが、
夢の中での…はめられている小絵の中指を見つめて…
-指輪の鳩さん…
助けてちょうだい。
私の大事な彼が変なの…
私に会いに来てくれるのだけれど、からだがとても冷たくて、
それに、ヨットにも乗らずに来るのよ。
どうしてなのか教えてちょうだい-
すると、バタバタと羽根の羽ばたく音がして…
海の向こうへ飛び立っていくのがわかった…
小絵は、その後急に眠気がして眠ってしまった。


