やれやれ、無事に着岸していた。
いつものことながら、小絵は心配で船から、目を離すことはできない。
結城が、ニッコリとして小絵を見るまでは………
そのうち、結城は発泡スチロ-ルのトロ箱に入れた食料を…
軽々と肩に担いで、階段を上がって来る。
その箱を階段を上がり切ったところへ置いた結城はこう言った。
「小絵♪元気だったかい。 いつものように…
この中には、美味しい食べ物がいっぱいだよ」
-ありがとう、あなた♪
これで、一ヶ月は大丈夫だわ…お疲れさま-
小絵は結城の顔を優しく見つめてそう言った。
「ところで、今夜のごちそうは何かな♪
やっぁ、僕の大好きなブ-リア風カツレツだ」
-そうよ♪
あなたが大好きなカツレツよ…
それにワインもどうぞ♪
これは、イタリアのものよ-
「思いだすよねぇ…
イタリアのことを、
特に、あのカプリ島のことは忘れないよ」
結城は小絵の目をマジで見つめてそう言った。
小絵は結城が目の前にいるだけで…嬉しいのに、
結城が、そんなことを言うものだから、
幸せな気持に満たされて、涙がでそうだった。


