結城と再会できた小絵…
目の前の結城にこう言った。
-嬉しいわ♪
記念すべき日だなんて…
私はとても幸運な女ね♪
あなたに…会えて〃-
「君が、そう思ってくれるなんて、嬉しいよ。
でも、幸運なのは…
僕のほうなんだよ 」
結城は、そう言いながら、ワインを用意してくれた。
小絵は、ワインに合う… 何か食べ物を作ろうと、
-冷蔵庫の中には、食料が入ってるの。
開けてもいいかしら -
「いいよ、開けてごらん。 いろんな物が入ってるから、適当に出して用意してくれる」
-うん…わかったわ!
でも、適当にって…
ほんとは、むつかしいのよね -
小絵は言われたとうりに、冷蔵庫の中から、
チ-ズ、サラミ、 キュウリなどを取り出すと、
適当に切り分けて、大皿に盛り付けると、
オリ-ブのマリネとオレンジを輪切りにして、
盛り付けた大皿に、飾っていた。
冷蔵庫の中には、酒のつきだしばかりである。
『もしかしたら…
結城はかなりの酒豪かもしれない。
きっと、海の上では飲酒運転の取り締まりは、
ないのよね…』
小絵は、そう思ったら…
吹き出しそうになって、
口を押さえ含み笑いした。
そんな後、二人でささやかなディナ-とシャレこんでいたのだが、
結城はワインを一人で、
二本も飲んでしまい…
酔いが回ったのか、そのメインサロンのベンチに寝てしまった。
小絵は結城のそんな姿を見るのは初めてだったが、
小絵には、そんな結城が好ましく思えた。
これからが、二人にとっては大切な時間なのだ。
結城と小絵の愛の記憶をきざんでいた。


