紺碧の海と空との区別はできない…
そんな海に浮かぶカプリの島の海と空の景色は…
刻一刻と移りゆき、息を呑むほどの美しさ… もはや、この世とは思われなかった。
『私…夢を見ているのかなあ、それにしたら…
あまりにも、リアル過ぎるわ…ああぁ………わからない … 』
海と空の景色が区別できないのと、同じだ…
夢か現実との境界線がない。
でも小絵の髪も、心も、からだも、愛にビブラ-トしている♪
だったら…ほんとうだ。
小絵はそう信じた。
-貴方…愛してるわ♪
心から…
ほんとうよ…♪
もう誰にも渡さないわ…-
「僕だって…君をほんとうに愛してる。
もう誰にも触れさせない
」
結城はそう言うなり… 再び小絵を抱き締めていた。
二人の行き着く先は…
愛の記憶という港…
月の光りのカ-テンをくぐり抜けて…たどり着く。
小絵は結城に甘えるようにこう言った。
-早く見つけて…♪
カプリの島のように素敵な島を…
そして、そこには…
私のお家を建てて♪ お願いね…
私はその家に住むわ♪-
「わかった…♪
一日も早く見つけるから。
そして、僕はヨットで…
その家に通うことにするよ。
ほんとうに…君って、
フェミニンで、可愛いなあ♪…」
結城は小絵の虜になっていた。それが運命なのだ…


