結城はすぐに…いつか出会ったニンフの仕業だと…
自分の夢の中のことだが…結城は信じている。
『やはり…ニンフの言ったとうりだ。運命なのだ…』
結城は小さな声で…
『ありがとう♪…』
言ってみたが…返事は無かった。
結城は小絵を抱き上げ、隣りの部屋のベッドル-ムへと消えていた。
もちろん…小絵も喜んで…結城に全てをあずけて……
喜びに胸を躍らせているはず…
カプリ島で、初めて日本の男性に抱かれる小絵…
イタリアの男しか知らない小絵には結城の全てが自然で…心地よかった。
派手なアプローチを演じるイタリアの男の性癖には、もう、へきへきしていたから…
やはり、小絵は日本の男性が素敵だと思った。
控え目なアプローチにも、 かかわらず…小絵の胸は…ブレイクしていた。
最後に結城を小絵のなかに受け入れた時には…
小絵の全ての官能の扉が開き…結城とひとつになっていた…
『本物の恋とは…
こんなふうに、結ばれることを言うのかしら…』
小絵は目の前の紺碧の海… カプリの海に飲み込まれそうな位…結城に愛されていた。
『私の探していた…
運命の人は、この人だわ…
だって…ノクタ-ンを、
聞かせてあげたもの… 』
小絵は…遠くのある日を思った。


