「君…小絵さんが、ム-サイだった!


いったい、何のことなの… 良くわかるように、説明して下さい 」



“ム-サイはね、詩歌女神のことなの…


ゼウスの神と記憶の女神、 ムネモシュネとの間に生まれた娘9人の美しい女神…

小絵は、そのうちの一人で 詩歌女神だったの… ”



「詩歌女神だったの♪
どんな役目をするの 」



“この女神はね、芸術や文学を司るの…


だから、芸術家や文学者は、この女神へ賛歌を奉り、

加護を願うのよ…♪ ”



「つまり、ミュ-ズの女神なんだ。

小絵は芸術家… だから、ぴったりなんだね

………どうりで、
素晴らしいデザイナーだと、僕は思ったよ… 」



“そう、ミュ-ズの女神ということね…


つまり、ミュージアムが、美術館であり、博物館だというのは…知っているわね!


このミュージアムの意味は…ム-セ・イオンと言って、

ム-サの神殿という意味よ。

はるか昔はその神殿に… 住んでいたのよ。

これで終わり…”



「でも、どうして君は…
小絵に寄り添っていたの 」



“それはね、小絵が近いうちに、カプリ島へ行くことがわかっていたからよ…”


「どうして僕達が、 このカプリ島に来ることが、わかったのかなあ… 」


“そんなことは…
かんたんだわ!

ニンフには全ての先までね、わかるのよ…”