小絵はこの島に来たのは、今回で3度目だが、
今回は特別な気持でやって来たのである。
結城が希望したので、三泊もすることになったのだが、
小絵にとっては、こんな観光客は初めてだ。
たいていは、一泊だけの一日観光で終わる。
結城が何ぜ希望したのか、なぜ三日もこの島に滞在したいと思ったのだろう。
小絵には、わかるはずもなく、それに夫婦でやってくるはずだったのに…
結城だけというのも、訳がわからない…
その結城の妻も、可哀相な女だ…
この島にくれば、夫の結城と、もう一度愛のリセットが出来たかもしれないのに…
結城の妻はチャンスを掴むことができなかったのか…
それとも、妻自身が掴もうとしなかったのか…
小絵は、そのどちらかだと思っている。
いよいよ、船は岸壁に接岸した、二人は甲板から小さな階段を降りて行った。
-結城様♪
いよいよですわ。
カプリ島へ第一歩…
入りました。
ホテルは近いのですが、荷物がありますから、
タクシーでまいりましょう-
「はい、わかりました♪
いやぁ、素敵なところだなあ………♪
何と言ったらいいんでしょうかね…
とにかくですね。僕が想像していたとうりなんだ…」


