小絵はあまりにも…
ロマンチック過ぎる景色に うっとりとなっていた。



小絵がこうなのだから…
結城もきっと………

しかし、結城はー
ロマンチック過ぎると、
悲しむかもしれない。


それだとあまりにも、結城が気の毒だ…


結城の横に並んでくれるはずの妻はいない。


小絵は結城への、思いやりをこめて、唐突にこう言った。


-結城様、
もうまもなく夕食なのですが、もし、宜しければ…


このテラスでのお食事を 、いかがですか♪ -



「そんなことが、出来るのですか ♪」


-はい♪
できます。このテ-ブルでは少し狭いと思いますから、

もう少し広い、予備のテ-ブルに変えてもらいましょう ♪ -



「じゃあ、そうしてもらおうかなあ…


君と二人きりだと、気を使わなくてもいいからね…」


-はい、わかりました。
では、すぐにそのように… 手配致しますから-