【短編集】communication

「どういうことだよ。」


晴夜が私の家の前にいた。


すごい不機嫌な顔をしている。


「俺、おまえと別れる気ないよ。」


「だったら、結婚してよ。」


「はっ?えっ?」


晴夜は、口を大きく開けたままビックリしていた。


「ごめん。私。」


「風。」


晴夜は、悩んだ。


「妊娠したの。だから、結婚してよ。無理なら、別れて」


私に迷ってる暇なんてない。


お腹の中にいる小さな命は、成長していくから。


「に、妊娠?マジで?」


「ごめん。晴夜、帰って。」


期待してた私がバカだった。


私は、家の中に入ろうとした。


「待てよ」


私は、晴夜に腕を捕まれた。


「なに?父親になる勇気がないなら、消えてよ。」


こればっかりは、愛とか関係ない。



「風の両親は、今いるか?」


「えっ?お母さんはいるよ。」


「じゃあ、行くぞ。」



晴夜は、私の手を握りながら私の家に入った。