それは突然の出来事だった。


「えぇ!? 明日からアメリカに海外出張ぉ!!? なんでもっと早く言ってくれないの?? あたし何も準備してないじゃん!!!!」



「ぇ?? 何言ってんのよぉ アメリカに行くのは私と誠司君だけよ?? 彩音は日本にお留守番♪」


あたしだけ留守番…??


正直お母さんの話聞いた時アメリカには行きたくないと思った。


だって今の高校楽しいし。

でも、あたしに一人暮らしとか絶対無理だと思う…。


「ぁッ! 今彩音自分に一人暮らしは無理って思ったでしょ♪?? 」


ず、図星…。


「私もそれ思ってね 笑
誠司君と相談して全寮制の学校に編入させる事にしたの♪寮だったらお友達も出来るだろうし安心でしょ??」



えぇ!?

「なんで勝手にそんな事決めてんの!? そんなんアメリカ行っても変わらないじゃん!!!!」



「あら、そうね。でもまぁいいじゃない♪ もう編入手続きも終わったし☆ はい、これ制服♪ 明日始業式らしいから頑張って行ってらっしゃ-い(ω)」



そんな強引な母のせいであたしは転校する事になったのでした。