魔女の瞳Ⅵ

黒と昏さ。

闇と黄泉。

禁忌と禁断。

死と虚無。

私とサリィの発動させた禁呪が、激突し、渦を巻き、鬩ぎ合う!

現世で、二つの異世界がぶつかり合うという異常な状況。

「退きなさいメグ!」

サリィが禁呪を必死に制御しながら叫ぶ。

「こんな真似してどうなるかわかってるの!?」

「ええ、わかってるわ」

笑みさえ浮かべて。

私は歌うように言った。

現世に二つの『死の世界』が干渉し、あまつさえ鬩ぎ合っている。

この状況を『この世界』が許容する筈がない。

世界は元の状態に戻ろうとする。

禁呪同士がぶつかり合う歪みを元に戻そうとするその反動は、たとえデッドゲイトの現当主と元当主の魔力を以ってしても抑えられるものではない。

現世に干渉するというのはそういう事。

如何に膨大な魔力を持つ魔女といえど、世界を塗り替えるという傲慢は許されないのだ。