魔女の瞳Ⅵ

サリィは狼狽していた。

デッドゲイト家の歴史の中で恐らく最強であろう魔女帝が、私を前にして動揺を隠せない。

サリィ・デッドゲイトであろうとも、デッドゲイトの禁呪は防げない。

その揺るぎない証拠であった。

「メグ、貴女正気なの!?私もデッドゲイトの魔女よ?私にも禁呪は使えるのよ?」

「知ってるわ。だから紋章を貫けって言ってるの」

私の呪眼が眩しいほどの光を放つ。

もうすぐ禁呪発動の為の魔力が満ちる。

死へと通じる門が開く。

「母親を殺す気!?」

「ふざけないで…」

ギリ…と奥歯が鳴った。

「ふざけないで…ふざけないでふざけないでふざけないでふざけないでふざけないで!!!!」

声を限りに叫ぶ、吠える、咆哮する!!

「私の何よりも大切なものを奪っておいて、今更母親ヅラすんじゃないわよ!殺す!!ぶち殺してやるッッッッ!!!!」