魔女の瞳Ⅵ

人の世で生き続けると決めた日から、私は『四門メグ』になると誓った。

しかし、今はその誓いを破る。

この女を…サリィ・デッドゲイトを殺すまで。

私は『メグ・デッドゲイト』。

忌まわしいデッドゲイトの名を冠する、この世で最凶最悪の魔女。

禁断の魔女の血族、その頂点を肉片残らず屠殺する為、私は敢えてまたその名を名乗る!

突破した障壁の隙間に右手をねじ込み、私は魔術を行使する!

「      っ!!!」

焼き尽くす。

この目の前の憎き女を灰も残さず炎で焼き尽くしてやる。

そんな感情から生まれたのは『滅炎』の魔法。

火属性魔術最高峰。

現世で行使できる炎の魔術では最高の温度を誇る。

その炎に包まれ、サリィが声を上げる。

魔女帝といえど所詮は女。

苦痛にはやはり弱い。

「この…親不孝者がぁあぁっ!」

憤りに任せた無詠唱魔術。

『風刃』のほぼ零距離発動。

流石の私も反応できず、右腕が肩から切断された。