魔女の瞳Ⅵ

『親殺し』は人外であろうと例外なく禁忌。

そんな事は私にだってわかっている。

だから、『どうでもいい』のだ。

デッドゲイトの家系が滅亡しようと、私が魔女として失格の烙印を押されようと、闇にも光にも生きる場所がなくなり、人間からも人外からも逃げ続ける生涯を送る事になろうとも。

『どうでもいい』。

今はただ、修内太に手をかけたこの女を、未来永劫蘇生する事無く、万が一にもこの世にもあの世にも復活する事が不可能なように、魂魄さえも散り散りに四散して、八つ裂きになるまで灰燼として、修内太への償いの一部としてやりたい。

この女に大いなる大罪、その断罪をさせたい!!

それができるのは、この私だけ。

サリィと同じデッドゲイトの血族、このメグ・デッドゲイトのみ!!

「修内太君に手をかけた訳じゃないわ!彼を殺した訳じゃない!傷つけた訳じゃない!ただ『人外化』しただけ!デッドゲイト家の掟には何一つ反していないわ!だから『限定』の魔術も私には発動しない!」

「そんな事は関係ないわ」

『消滅』の魔術を発動させ、その燻っている魔力を左手に掌握。

その拳でサリィの障壁を殴りつける!

飛び散る鮮血、肉片。

私の左拳と引き換えに、サリィの障壁が遂に突破された。

「貴女は『私の逆鱗』に触れたの。家系の掟なんかクソ食らえよ。私が個人的な復讐を果たしたいのよ、サリィ・デッドゲイト…!」