魔女の瞳Ⅵ

その身に突き刺さる想像を絶するプレッシャー。

その異常なまでの威圧に、修内太の身の内の『修羅』が目を覚ます。

血の色に染まる右目の瞳孔

吸血鬼の牙のようにせり出した犬歯。

膝裏の辺りまで伸びた長髪。

筋肉は美術品の如く隆々と張り詰め、、血管が浮き上がるほどに隆起した。

普段の修内太からは考えられないほどの、天井知らずの魔力の上昇。

「あら…『狂化』?珍しい魔術が使えるのね」

拳を握り締めて突進する修内太を前にしても、お母様は微動だにしない。

そして叩きつけられるその拳を!

「でもね」

お母様は障壁だけで受け止めた。

狂戦士と化した修内太の拳でも、お母様の障壁すら突破できない。

「その程度の変化じゃメグはあげられないわ。その肉体の全てを、闇に沈めて真性の魔性の眷属になってもらわないと」