魔女の瞳Ⅵ

直後。

「!?」

突然修内太が走り始めた。

逃げたのではない。

真っ直ぐにお母様へ。

まさに捨て身の特攻だった。

その手には収束された魔術。

とはいえ彼の使える魔術などわかりきっている。

基本中の基本、『矢』の魔術。

その『矢』を撃ち放つものの、当然お母様の障壁がその直撃を許さなかった。

「人外になればそのお粗末な魔術も向上するわ。貴方にとっていい事づくめよ、修内太君」

顔色一つ変えずにお母様が言う。

それすらも無視して。

「おあぁぁあぁあぁっ!」

修内太が咆哮を上げた!