魔女の瞳Ⅵ

…何だか久し振りにその顔を見たような気がした。

もう二度と顔を見る事はないと思っていた。

玄関から出てきたのは、紛れもなく修内太だった。

「馬鹿な!修内太、お主何故出てきた!?」

時貞が吠える。

「今からでも間に合うよ!修内太逃げなよ!」

菊花も叫ぶ。

しかし修内太はゆるゆると首を横に振る。

「もういいよ、二人とも…どうせ逃げたって逃げ切れる相手じゃない。何せメグのお袋さんだ。鬼のように強くて当たり前だよ」

まるで覚悟を決めたように、修内太は穏やかに言う。

「なかなかに感心ね…メグの目も、私の目にも狂いはなかった。いい男よ、貴方」

お母様が惚れ直したように言う。

「惜しいわね…これで元々人外の生まれなら、何の問題もなかったのだけれど」