私は足を止めて長老の方を見る。
「そりゃあ構わないけど…何か用事?」
「…来客があっての…」
長老は誰が来るとも言わず、そう言ったきり言葉を濁した。
なのに。
「できれば修内太も連れてきて欲しい」
なんて言う。
この四門邸に来る来客なんて、大抵は魔道絡みの人外だ。
そんな客が来るのに、修内太を同席させるのはあまり気がすすまないのだけど…。
それを伝えると、長老は言いにくそうに俯いた。
「先方がの…是非修内太に会ってみたいと言っておるのじゃ…」
修内太に会いたがっている客?
ますます不穏な匂いがする。
「長老…」
私は彼のクリクリとした丸い瞳を見た。
何もかもを見通すように、真剣な眼差しを彼に向ける。
それを嫌がるかのように。
「…しゅ…修内太に危険は及びはしない…心配はせんでくれ」
長老はグルリと首を回した。
「そりゃあ構わないけど…何か用事?」
「…来客があっての…」
長老は誰が来るとも言わず、そう言ったきり言葉を濁した。
なのに。
「できれば修内太も連れてきて欲しい」
なんて言う。
この四門邸に来る来客なんて、大抵は魔道絡みの人外だ。
そんな客が来るのに、修内太を同席させるのはあまり気がすすまないのだけど…。
それを伝えると、長老は言いにくそうに俯いた。
「先方がの…是非修内太に会ってみたいと言っておるのじゃ…」
修内太に会いたがっている客?
ますます不穏な匂いがする。
「長老…」
私は彼のクリクリとした丸い瞳を見た。
何もかもを見通すように、真剣な眼差しを彼に向ける。
それを嫌がるかのように。
「…しゅ…修内太に危険は及びはしない…心配はせんでくれ」
長老はグルリと首を回した。