魔女の瞳Ⅵ

私は、驚きと喜びのない交ぜになった複雑な表情を浮かべた。

「お母様!」

「お母様!?」

私の声にほぼ被せるような形で、修内太が驚愕の声を上げた。

「君が宮川修内太君ね」

女性がソファから優雅に立ち上がる。

「長老から聞かせてもらっているわ…メグと仲良くしてくれている人間の男の子ね?娘の不手際で左目を喪失したそうね…」

女性は静々と修内太に近づき、彼の頬に両手を当てた。

「本当だわ…左目が呪眼に…可哀相に…痛かったでしょう…辛かったでしょう…何てお詫びしたらいいか…」

大きな瞳から涙をこぼしているのを見て、修内太が狼狽しつつ驚愕して恐縮した。

「ちょ、ちょっとお母様!」

私は慌てて修内太と女性を引き離す。

「あ…ご、ごめんなさいね」

涙を拭い、彼女は恥ずかしそうに笑う。

「自己紹介もしないでこんなはしたない真似を…」

身なりを整えた上で、女性は修内太に微笑んだ。

「メグ・デッドゲイトの母…サリィ・デッドゲイトといいます…メグがお世話になっています、修内太君」