魔女の瞳Ⅵ

『魂の入っていない人間』。

そう称されるほど、人形師・天羽蘭花の作る人型は精巧だ。

事実、お母様さえ修内太が人型になっている事は見抜けなかった。

そして私も、修内太本人さえも。

人型なのに人外化の魔術まで影響してしまうとは、まさしく人間そのもの。

「じ、じゃあ…」

「はい」

蘭花は頷く。

「魂さえまた移し変えれば、修内太さんはまた人間の肉体に戻れます」

「……」

ヘナヘナと、その場に座り込む。

同時に零れ落ちるのは、涙。

とめどなく溢れる、涙。

…修内太は、人間に戻れる。

人外にはなっていなかった。

また、あの熱い心の少年に戻れるのだ…!