怖くて
怖くて
たまらなくなり,私の目には涙がたまる。
「柚先輩,今この家には誰もいないよ」
え…?
いとこがいるって言わなかった?
「いとこは?って思ったでしょ。
そんなん全部嘘だから。
いるわけないじゃん。」
柚先輩は簡単に騙されちゃってくれたけどね
はははと笑いながら,じっと私の様子をうかがっている。
「どうしてそんな嘘つくの!!何で…」
そんなの簡単ですよ柚先輩…。
と言いながら私の髪に触れる。
「やっ!触らないで」
私はとにかく怖くて仕方がなかった。
「そんなに怖がらないでよ。まだ何もしてないんだから」
あなたの目的は一体何なの?
帰りたい。
今すぐ立ち去りたい。
だが,彼に両腕を掴まれていて逃げ出すこともできない。
手を動かすことすらできない。
