お待たせしました と言いながら,お茶を持ち私の隣へ座る。 ふと香ってきた甘い香り。 どうやら彼からも漂っているようだ。 私はこの香りに弱いのかもしれない。 何だかクラッとする感覚を覚えた。 「そ-いえば,いとこはもういるんだよね?」 ピクっと彼の指が反応した。 下を向いたまま,こちらを向こうとはしない。 どうしたのだろう…? 何故か,私たちの他に人の気配がしないような気がしてならなかった。 少し怖くなってきてしまった。年下の後輩だからといっても,立派な『男』にはかわりないのだから。