この時不思議に思うべきだった。 彼を疑うべきだった。 家の中には誰もいなかったことをーー 「ちょっと待っててもらえますか?」 私に座布団を差し出し,ニコッと微笑む。 「わかった。」 彼は部屋から出て行った。 その間私は弟たちのことばかり考えていた。 じゃあねと2人に言った時の顔。 小さな瞳いっぱいに涙をためながら ユズちゃん…! ユズねぇちゃん! そう私に呼びかける姿に 胸がキュッと痛んだ。 ごめんね2人共。 帰ったらいっぱい遊んであげるからね。