「さぁ,着きました。ここが僕の家です」
彼の言葉に,目線を上へと上げた。
そこには何の変哲もない
普通のマンションが建っていた。
オートロック付の
しっかり管理された綺麗な黒色のマンションだった。
「へぇ…ここに住んでるんだぁ」
「はい!いとこたちはもういると思うんで,部屋に行きましょうか!」
ニコニコ笑いながら,オートロックを解除する。
番号は見えなかったが,なにやら長い数字を打ち込んでいるようだった。
カチャ
梨元君が,家の鍵を差し込みドアを開ける。
スッと漂ってくる,甘い香り。
その甘い香りは家の中からのものだろう。
中へ入ると,白を基調とした綺麗なお部屋。
男の子らしい,片付いた部屋だった。
音楽に興味があるのか,何枚ものCDが積まれていた。
