「アーリス」
「…」

無視。

「アーリースったら」
「………」

シカト。

「アーリース!」
「…っ何よ、チェシャ猫!」

「やーっと振り向いたね」
にやりと笑う猫

もう嫌になる
このチェシャ猫は
私が穴から落ちて
草村に
ねっころがってる所を
助けてくれた
言わば恩人

だがこの猫は必要以上にアリスに構うのだ


毎日毎日毎日
アリスアリスアリス

最初のうちは
可愛いものだったが
時間がたつにつれ
苛立ちに変わってくる




.