「子供用の銃だって?!」 

 僕はガバッと椅子から立ち上がり、記事のある一文を見つめる。見つめているうちに、僕は最悪な推測を生み出してしまった。

「子供用……ってことは、犯人は………」

 そこまで言うと、僕は顔を伏せ、自分の胸元に手を置く。そして、その続きの言葉を口にした。

「僕と同じ……子供、かもしれない……」

 ギュッと手を握る。そして僕は再び考えた。


(……ホリト丸は軽い。子供用に作られたモノ。とてつもなく高くて、一般の人は簡単に買えない……ということは、犯人は貴族の子供??……でも、何でどうして子供が人殺しなんかを??……いや、子供がやったと見せかけるためにやった、大人の作戦だったり……。でも、フェイクのためにそんな大金費やす人いるんだろうか……)

「あー!! もうやめた」

僕はパソコンを強制終了させると、寝室に向かってずんずん歩いた。